自走式立体駐車場を設計する上での注意

自走式立体駐車場は駐車する自動車が自ら場内を走行するため、一般的なリフトなどの設備を用意しなくて済むと言うメリットがあります。また、階層構造となっているため、平面駐車場に比べ収容台数を多く確保することができると言う点もメリットです。オーナーにとってはより多くの車両を収容することができるほど、収益を得ることができる可能性が大きくなるため、初期投資は必要となるものの、長期的に高い利益を生むと言う点からメリットが大きいものと言う見方をすることが少なくありません。さらにリフト等の設備が必要ないことも、長期的に利益を生むことができるポイントとなります。

リフトなどの設備がある場合にはそのメンテナンスに費用がかかるため、利益を圧迫する可能性があります。そのため、一定以上のスペースがある場合には自走式立体駐車場にすることが非常に良い方法となっています。しかも高さ制限に関する法的な規制がないため、より多くの収容台数を確保しようとした場合にはそれぞれの階層の高さを低くすることでより多くの台数を収容することができる可能性があります。従来はそのため低い建物の中にできるだけ多くの自動車を駐車することができるよう、それぞれの高さを低くすることも多くなっていました。

しかし最近では背の高い車両が増え、従来の一般的な基準となっていた1.5メートル程度と言う常識が通用しないことが多くなっています。特に軽自動車は、近年背の高いものが多いため、これでは駐車をすることができません。このようなポイントを見逃さないようにすることも、自走式立体駐車場を設計する上で大切なポイントです。

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